カルネ・ド・フランス

フランス大統領選挙戦 その1

皆さん、家具見本市の報告を書いていましたが、フランスでは大統領選挙が行われる最中なので、フランスのメディアも国民が盛り上がっていて、皆さんにもその状況を「ホット・ニュース」のままにお伝えしたいと思いました。

昨年は世界中がアメリカの大統領選挙で盛り上がっていました。最終的にはドナルド・トランプ氏が選ばれましたが、批判が止まないというおかしな状況が続いています。日本ではトランプ氏をどのように受け取られているのか、知りたいですね。フランス、スイスでは、激しい批判を浴びており、大統領の資格があるかどうか、さえ問われています。

2017年はフランスの大統領選挙の年です。日本のメディアでも時々報道されていると思いますが、今回の大統領選挙戦はどの候補者が当選するのか、全くわからないという前代未聞の状況です。逆に私にとってはそれが今年の選挙を今までより面白くしていると見ています。フランスでも毎日人々の会話はこの選挙戦が主であって、テレビでも特別番組が毎日の様に放送されています。

フランスの大統領選挙システムは日本と違って、選挙人が候補者に直接投票します。そして日本では戦後以来、自由民主党が政権を握っていましたが、逆にフランスでは政権交代が多く、毎回選挙戦でどの党が勝ってもおかしくないサスペンスがあります。国民も政治と大統領選挙にはとても関心を示して投票を市民の義務として受け止めて棄権率も低いです。

今年はまず4月23日に行われる一回戦で、11人の候補者から一番多くの票を得た2名が2回戦に進みます。次に、5月7日に行われる2回戦では一騎打ちとなり、多くの票を獲得した候補者が大統領に選ばれます。戦後以来はたいてい自由主義を主張する右派(シラクやサルコジ元大統領)と、平等主義を主張する左派(ミッテラン元大統領とオランド現大統領)の争いでしたが、今年は両派とも多くの苦難にあって不測の結果になる可能性が高そうです。

ブノワ・ハモン氏

まず、去年のメディアの予想では、今年の選挙戦は2012年のフランソワ・オランド現大統領とニコラ・サルコジ前大統領の再戦と予想されていました。ですが、去年の12月、フランス史の中で今までもっとも不人気の大統領であるオランド氏は、再立候補しないことを示しました。さっそく彼の所属する社会党では、新しい大統領候補者を探すために党代表者の投票が行われましたが、オランド氏に支持されていた政権の元首相マニュエル・ヴァルス氏は、驚くことに予想外のブノワ・ハモン氏に敗れました。

次にサルコジ氏ですが、2012年の大統領選挙ではオランド氏に敗れ、この5年間カムバックを狙うために多くのメディアやイベントに参加して、存在をアピールしていました。しかし彼も共和党の代表者投票で1回戦で敗退してしまいました。最終的に、皮肉なことに同党の代表者はサルコジ政権下、首相であった共和党のフランソワ・フィヨン氏が選ばれました。フィヨン氏は派手で意欲的な大統領として知られていたサルコジ氏とは反対に落ち着いて協調的な首相だったので、市民の間では人気がありました。 (次号に続く)

フランソワ・フィヨン氏とペネロップ・フィヨン氏

エマニュエル・マクロン氏とブリジット・マクロン氏

ジャンリュック・メランション氏

マリーヌ・ルペン氏

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