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Flooding and cold wave in Paris, Part 4

フランスの大洪水と大寒波 その4

前回に続き、ヨーロッパを襲った大寒波についてのレポートです。
2月の中旬は気温が一気に10度近くまで上がりましたが、今年の異常気象はこれで終わりではなかったのです。なぜなら2月の最後の週には「パリ・モスクワ」と呼ばれるシベリアから来た寒波がフランスに吹いたのです。

パリでは気温が一気にマイナス2度からマイナス10度近くまで下がり、この時期の歴代最低気温を記録しました。この寒さはめったにフランスでは感じられない風の冷たさが特徴で、外の気温はマイナス10度でも体感温度はマイナス18度などと、ロシアの冬を実感させてくれるような天候でした。

フランスの東にあるストラスブールでは、気温がマイナス15度まで下がる異常な天候でした。しかし一番困ったのはやはりフランスで数多いホームレスで、パリだけでも3700人近くいるそうです。その人たちが凍え死にしないように急遽政府が学校の体育館などを避難所として使用するための対策を取りました。ですが、場所が足らず、500人分のみが避難できました。パリの人々はやはりこのような気温に慣れてらず、コーヒー、ホットチョコレート、スープなどで異常気象に何とか対応しました。

そこで一つ面白い情報が見つかりました。My Little Parisのブログでは、パリにある数多くの日本風のラーメン屋で「暖かいラーメンを食べたら、体が温まる!」というアドバイスがありました。そこで、それを機にして「博多チョウテン」という、新しくオープンした、「豚骨ラーメン」を専門にする店が紹介されています。「その豚骨ラーメンは暖かさと慰めそのものを表現します」とのコメントがありました。

3月に入ってからは天候も良くなりかけていましたが、今度は3月の中旬にノルウェーからの寒波がフランスの北から入ってきて、新たなる雪と寒さをもたらしました……。今年の冬は本当に他の年と比べて異常気象続きで長い冬だと感じさせられました。その異常現象は人の体だけではなく、精神にも影響をもたらして、長い間雨と曇りが続くと、鬱病に陥る人も少なくないようです。

4月に入ってようやく春らしい気温になってきたので現在は気持ちの良い天気を毎日満喫していて、パリのテラスで日なたぼっこしている人が多く見られます。皆さんもお花見を楽しんでくださいね。

連載コラム写真
私の教えているジュネーブ大学のキャンパスも雪が積もっており、寒かったが、散歩に気持ちが良かったです。
 
連載コラム写真

面白いことに、「寒さとファイトできるアイデア」として、日本の豚骨ラーメンが最高だ、という紹介がパリのブログにありました。合わせて、Hakata Chotenという新しい店が紹介されています。「暖かさと慰めそのものの表現」であり、大変人気のある店だそうで、「人が並んでいるから朝早くから来店ください」というアドバイスがあります。皆さんも、今度パリへ行かれる時に、召し上がってみませんか? 住所は日本料理の店がたくさん集まっているオペラ座周辺にあります。
53, rue des Petits Champs, 75001.

 
連載コラム写真

「パリ・モスクワ」というシベリアから吹いている冷たい風を地図でイメージにしています。フランス語で、「froid sibérien」(シベリア風の寒さ)という表現があり、寒さそのものをその言葉で比喩的で表すのですが、今回は「実際にシベリアから来た現象」として表明されました。