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前回に続いて、パリのショップと有名スポットをご紹介します。
トレンディで世界的に有名なコンセプトショップ『Colette』は、20周年を迎えたばかりの、母親・娘のチームで運営しているショップです。とても素晴らしいお店なのですが、残念なことに、今年の12月に閉店が決まったと聞きました。
閉店の理由は、お母様の退職。「彼女がColetteそのものを代表しているので、彼女なしでは継続ができない」というシンプルなメッセージがアナウンスされていました。そのオーナーによって、どんなショップ、ブランドにも寿命がくるという概念も、大変残念ですが尊重できます。世界的に有名なこのショップは、フランチャイズも、外国での支店も作らないで続いてきました。そこには、他人に任せられない……という、オーナーの哲学があります。
ただ、パリのファッション業界、デザイナー、お客様が『Colette』の閉店に大きなショックを受けているのも確かです。『Colette』は長い間、若いクリエイターを発掘してきました。それは、『ELLE』誌の最新号(7月21日発売)の記事にも書いてあります。皆さんもチャンスがあれば、『Colette』閉店までに、ぜひお訪ねください。