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Vive la Slow Life Ⅱ

スローライフの称賛 その2

前回に引き続き、コロナ禍によって変化したライフスタイル、「スローライフ」についてお話します。

具体的に「スローライフ」とはどのようなものなのでしょうか。最近ヨーロッパではよく耳にする言葉です。外で必須必需品に限っての買い物をする以外は何もできなくなり、自宅で食事を作ったり、家族と会話やゲームをしたり、お風呂に入ったり寝たりする日常的な活動の繰り返しです。今までこのような活動についてあまり考えたことがなくてルーティンとして扱っていたのですが、最近は、その重要性に気がつくようになりました。

私なら、家族一同で自分たちが作った食事を会話しながら楽しめること、香ばしいハーブオイルの入った身が芯まで暖かめてくれるお風呂の入浴、今まで読む時間がなかった本の読書、大好きなクラシック音楽をゆっくり聴くこと、そしていつも後回しにしていたピアノの練習をすること、それらの地味な活動をより意識して行うことになりました。

そして、家族一同が健康であることのありがたさだけでも、幸福感を感じています。「スローライフ」、「スローリヴィング」との表現も使いますが、それはシンプルライフで、そのシンプルさこそに大変人間味があるように思います。

例えば、読書のような、地味で質素な趣味に対する興味が高まっています。ヨーロッパでは本の売上が爆発的に上がっており、「コロナのおかげで読書の楽しみを再発見した」、という人々がいます。インターネットを使うよりも、本の方がゆっくり読むことができるし、創造性を発揮することもできます。

もう一つは、スポーツがあまりできない時代ですが、散歩をする習慣も増えています。近所の公園や森をゆっくり散歩している家族が最近よく見当たります。自然の環境の中でゆっくり歩くことによって、初めて「自然の美しさを実感できた」という人もいます。

そのように、コロナ禍の中でのスローライフは、我々の生活に様々な影響を与えていると思います。

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「スローライフ」とは自然をより意識し、より大切にする意味も含まれています。
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散歩の習慣が高まっており、例えば私の近所にある公園や森で、多くの人々が散歩しています。
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森の中でピクニックする人も増えています。レストランが閉まっているから仕方ありませんが、「自然の中でのピクニックの喜びを再発見した」という人もいます。特に若い人がそうです。
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