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Bicycle Boom Ⅱ

自転車ブーム その2

前回に続き、コロナ禍によって変化したライフスタイル、「スローライフ・自転車ブーム」についてお話します。

日本では、昔から街中を自転車で走り、歩道を走ることもできるので(最近禁止されたかどうかよくしりませんが……?)自転車をよく使う習慣があると思いますが、例えばフランスはそうではありません。

フランスは元々「自動車の王国」として知られており、「フランス人の運転スタイルも乱暴だし、歩道も走れないし、自転車に乗るのは “危ない” 」というイメージがありました。それは特にいつも混んでいるパリはそうでしたが、最近では180度変わってしまいました。
その自転車ブームはスイスにも起こっています。自転車が人気を集めているのに連れ、パリやジュネーブの街中には、今まで少なかった自転車道の整備が進んでおり、前に比べて3倍になりました。車運転者が文句を言い出すほど、自転車道の普及が広がり、車の道路が少なくなってきています。

そのような自転車道は、「コロナピスト (コロナサイクリングロード) 」と言われており、新しい言葉さえ生まれました。その中には、一時的な措置として整備されたものもありましたが、市民の中でとても人気が出たので、恒久的に設置されるようになりました。つまり、街中がコロナで変わってきたのです。

おかげで自転車がより安全で楽しく使えるようになり、家族一家で出かける人々も増えています。そして一人で走っても、そのように他のサイクリストと一緒に走ると、「自転車のコミュニティーのような感じがする」という人もいます。自転車のおかげで、ロックダウンで孤立しる人たちが一緒に走れることによって、「コミュニティー」が実感できるのは、本当に素晴らしいことではないでしょうか。

私自身は、日本に住んでいたときに、常に自転車で移動していました。特に自転車での移動が非常に快適であった広島に住んでいた時にそうでした。しかしフランス、そしてスイスに住むようになってから、「自転車に乗るのは不安」という気持ちでした。

ですが、「自転車ブーム」そして自転車道が出来たおかげで、私も「サイクリストのコミュニティーのメンバーになりたい」という気分になってきました。手に入れられるまでに待たされるかもしれませんが、割り切って自転車に乗ろうと決心しました。

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価格が高くても、よく売れている電動アシスト自転車。スイスでは、そのような自転車を製造する新しい会社がいくつか出来て、彼らのバイクが大変人気があるようです。
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家族で自転車に乗る人も増えており、子供向けのサイクリングのためのコースもあります。
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男女老若を問わず、そのように一緒に走ると「コミュニティーとなる」という感覚が生まれ、現在起こっている「自転車ブーム」の素晴らしい場面の一つだと思います。
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